パニック障害克服法

パキシルを10年間飲み続けてどうなったかを振り返ってみる

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こんにちは!

パニック障害を克服するチャンネルのまひろです

今日のテーマはこちら

【パキシルを10年間飲み続けたらどうなったかを振り返ってみる】

というテーマでお話をしていきます

少し前に【ソラナックスを10年間飲み続けたらどうなったかを振り返ってみる】

という動画を作ったのですが、そのパキシル版ですね

結論から言うと「パニック障害が治った」ということです

このチャンネルで言うパニック障害が治るという定義は

出かけることが出来て、仕事が出来て、日常を楽しむことが出来ることです

多少の不安などがあったとしても、この状態であれば客観的に見ても【治っている状態】と判断しているからです

 

さてこのパキシル

私のパニック障害との戦いの中で10年ほどお世話になったSSRIでございます

パキシルに至るまでにSSRI以外にも

種類が違うものもありますがベースの薬を見つける為に

デプロメール・リフレックス・ドグマチール

このあたりを初期の頃は試していました

当時の私は不安の真っただ中で、将来への不安や自分自身への不安がとても強く

このベースの薬を決める中だけでもすごく苦悩がありました

ちょっとどんなところで大変だったか書きだしてみますね

・精神安定剤を飲まなくてはいけない絶望感

・薬を飲むことへの不安

・副作用や依存への恐怖感

・人に言えない悩みを抱えてしまった

こんな感じです

当てはまる方もいらっしゃるかと思います

では何故それでも病院へ行き服薬を決心したかというと

「何かにすがりたかった」「これで治るならやるしかない」

こういった思いがとても強かったんです

もう自分で対処できるレベルを超えてきてしまったんだと思います

私はパニック障害発症から病院へ行って診断されるまで、2年ほど空いてしまったのもありましたので・・・

 

さてそんなこんなで、服薬を開始するのですが、当時はまだスマートホンがありません

パソコンはあったものの、今のように「何かを検索する」ということが出来なかった時代

診察で先生が教えてくれることでしか情報がない状態です

あの短い診察時間だけが全てなんです

勝手にマイナス思考や不安が暴走してしまいます

今考えたら笑っちゃうような状態です

5分10分の再診時間・・・

今でこそYouTubeで心療内科の先生が情報発信をしてくれていたり

書籍がたくさん出ているので、自分で学ぶことが出来ます

何故再診時間が短いのかも理解することができます

でも当時は不満と不信感しかありませんでした

そんな中で服薬を開始したわけですが、私の場合は薬や先生への不信感もあったのもあり

薬が全く合いませんでした

というか「怖いものを飲んでいる」という感覚がとても強かったせいなのかも知れません

副作用についても当然時間的にも大した説明はなく

あったとしても診察中も不安との戦いなので、そもそも冷静に考えられない状況でした

薬が合わないたびに誰かのせいにしたくなっていたのでしょう

「治らないのは先生のせい」「治らないのは薬のせい」と思っていた時期もありました

ただ治したい気持ちはすごく強くて、もらった薬を飲んでは日記のように状態を書きだし

再診の時に先生に提出していきました

診察中は日にもよりますが、症状が出ている時は息苦しくてまともに座っている事すらできなかったので

書いて渡すのは効果的だったと思います

先生もそれを見ながら色々と判断してくれていたと思います

そして一番初めにパキシルを服薬したのですが、いったん私が合わないと言ったので使っていなかったのですが

どうやら日記を見ているとパキシルが一番あっている事に気が付いてくれた先生が、「もう一度試してみよう」

と言ってくれました

そこからがパキシルを服薬する人生が本格的にスタートしました

これから薬に対しての不信感や、効いているのかよく分からないといった話をしていきますが先に大切なことを話しておきます

薬は効果があります

確実にあります

自分の考え方と、合う合わないの選択をしっかりしていけば、必ず前に進むチカラになってくれると私は思います

このことは先に頭に入れておいて下さい

 

さてパキシルを本格的にスタートした私でしたが、またまた上手くいかない感じが否めません

というのも、このSSRIという物自体、徐々に量を増やしていき丁度良い感じになるまで調整していくという基礎知識を理解していなかったため

それが仇となっていました

結局言われるがまま、3錠のところで落ち着いたのですが、今思い返しても当時は「全然薬効かないじゃん」「まったく不安が収まらない」

と感じていました

でも先生と薬を信じるしかなかったんです

そんなこんなで日々時間は進んでいきます

パキシルを朝3錠飲んで、発作が起きそうな時はソラナックスを追加で1錠飲む

この流れで日々過ごしていきます

今思い返してみると、当時の薬の効果自体の実感は強いものとは思いませんが、この疑いながらでも飲み続けた日々がかなり効果が大きかったと感じるんです

この積み重ねが知らないうちに変えてくれたんだと思います

ちなみに一度不信感から勝手に断薬を試みて大失敗しています

絶対にいきなりやめないようにした方が良いです

 

さらに月日は流れます

段々と症状は減っていき、「やってみよう」という気持ちも出てきました

平日は症状と戦いながらへとへとになって帰宅し、休日は家の周辺から出る気にはまったくなれずだった私が

「電車に乗ってみよう」「家族と食事に行ってみよう」とか思い始めるわけです

こういう状態にしてくれたのは、やはり薬の効果も大きかったと感じています

定期的に血液検査もします

薬を飲み続ける以上必要なことです

数値はいつも問題なかったのは幸いでした

こうして暴露療法にも挑戦できるようになっていき、徐々に自信がついたころに減薬もスタートしていきました

最初は1錠減らしましたがいわゆる「シャンビリ」という症状が強く出てしまい

それがきっかけで不安になるという状態になってしまいました

そこで先生と相談して、包丁で小さく切って服薬する方法で減薬をしました

1錠を1/4に切って、2錠+1錠の3/4にしたものを服薬しました

こうすることでシャンビリは起きず、2~3週間後には更に1/4減らすということを繰り返し

調子が悪ければその量キープ、もしくは1/4錠戻すなどで対処していきました

一年くらいかけて少しずつ、出来る範囲で減薬していきました

すごく長かったですが10年ほどかけてゴールインという感じです

私の場合今振り返ってみると服薬で一番つらかったことは、「薬を飲まなくてはいけなくなった自分への恥ずかしさ」

この部分が一番大きかったです

自分を受け入れていなかったんだと思います

当時は心=脳という考え方もなく

気持ちが弱い人間なんだ・・・みたいにすごく悔しくてマイナス思考で生きていたのを覚えています

今でも特に強い人間だとは思っていませんが、あの頃自分が感じていた状態の人が今いるならば

少しでも前に進める手助けが出来ればと思っています

 

今回のテーマはパキシルを10年間飲み続けたらどうなったか?というテーマですが

結論を一言で言うと「パニック障害が治った」と言えると思います

もちろんメインで頑張るのは自分自身であることは変わりません

でも薬を飲むことはすごく手助けになるし、信頼できれば本当に効果があります

もちろん薬を使わずに進む道も間違いとは思いませんし否定もありません

私の考えは「使えるものは使え」という感じなので、服薬に不安を感じている人には

「そんなに悲観せずにいていいんだよ」と伝えたいです

すでに飲んでいて効果が出ていないと感じている人も大勢いると思います

すごくその気持ちが分かります

私もそうでしたから・・・

でも私の場合は、疑いながらでも飲み続けたことで、確実に前に進むことが出来ました

本当に嫌で嫌で仕方なければ飲まなくてもいいと思います

でも、「そんなに警戒したり不安に感じなくてもいいんだよ」

ということはお伝えしておきます

 

という訳で今日のお話しはここまでです

またお会いしましょう!!

 

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