こんにちは、パニック障害を12年かけて克服し、克服後6年目をむかえた優光(マヒロ)です。
パニック障害になるとこんな経験ありませんか?
- ちょっと胸が熱く感じてそれがきっかけで発作が起きる
- ちょっと視界が悪く感じただけで不安になって発作が起きる
- ちょっと胸が詰まった感じがしただけで息苦しさを感じて発作が起きる
今日はこういった症状をどうやって消していくのかを書いていこうと思います。
些細な身体的症状から不安発作に繋がってしまう
上記に書いたような経験はみなさんあると思います。
私自身この症状は本当に長い期間起きていました。
パニック障害や不安症といった疾患にかかると、身体的な症状に過敏に反応してしまいます。
これが非常にやっかいで、私も苦しみました。
先に結論を書いてしまいますが、この症状を消し去るには、
受け入れるしかない
ということです。
これはどういう事かと言うと、そもそも人の体において様々な小さな変化や症状は起きています。
- 暑い
- 寒い
- かゆい
- まぶしい
- 苦しい
- うずうずする
上げればキリがない程に、小さな症状は日々起きているわけです。
人である以上当然のこと(症状)なのです。
でも、パニック障害や不安症に一度なってしまうと、それが気になってしまい、そして焦りに変わってしまい、結果発作まで至らなくても、あの独特な感覚に陥り、塞ぎ込んでしまいます。
パニック障害や不安症になる前の自分を覚えていますか?
残念ながら私は大昔すぎてはっきり覚えてはいませんが、上記のような症状は日々の日常で当たり前のように起きていたと思います。
ただ、一度の発作も起こしていない状態だと、こんな症状は普通の事であり、何の不安も焦りも心配も無かった訳です。
一度の発作がすべてを変えてしまうのは正直言うと腹立たしいですよね笑
でも、そんな自分も、そうなってしまった自分自身も、大切な自分です。
受け入れるしかありません。
身体的症状に慣れる訓練をしていくのがポイント
さて、この身体的症状を克服していく為の訓練方法ですが、まず大前提として、「この症状は誰にでも起きている症状なんだ」という自覚をしっかりと持ちましょう。
誰にでも起きている事ですし、その症状自体を受け入れてしまい、恐怖感を無くしていくのがポイントです。
最初は上手くいきません。
あっという間に不安に飲み込まれてしまうと思います。
でも辛くて苦しみながらでも、「大丈夫、これはみんな起きている事で、死ぬわけじゃないし、ちょっと自分の脳が勘違いしているだけ」としっかりと認識して辛い状態でも乗り切って行って下さい。
これを繰り返し何度も何度も挑戦して(電車に乗ったりとかして)認識していくことで、少しずつ冷静になっていきます。
結果的には身体的症状が出ていても心はリラックスしている状態を保つことが出来ます。
最初は本当に上手くいかないと思いますけど、そんな自分を情けないとか思わずに、
「自分は自分、こんな風になる自分も大切な自分」
という感じで、自分のデフォルトに設定してしまいましょう。
パニック障害や不安症の事ではなくても、過去の自分と比較したり、人のことを羨ましがっても生きづらいですよね。
と、私は思っています。
そうする事で、ずいぶん楽になっていきますので。
- ちょっとお腹や胸がムズムズしたり、苦しくなっても動じない
- 汗をかいてきても動じない
- 手足が冷たくなってきても動じない
- 少しボーっとしても、鮮明に見えても動じない
こういった感じで、動じないのが大切です。
何か他のことに集中してもいいと思います。
身体的症状も波がある、その波に飲まれないようにしよう
さて、上手くいくようになってきても、上手くいかない日も出てきます。
これは再発を繰り返した私の経験ですが、少し調子が良い時期が続いて、その後にまた症状が出たり、調子が悪くなると、相当にへこみます。
これは仕方がないことなのですが、それすらも当たり前と思っていた方が良いです。
「最近調子がいいな」
「このまま治るんだー!やったー!」
みたいに思っていると、後でボコボコにされてしまいます。
私はされました汗
なんの障害もなくすんなり治ってくれないのもパニック障害の厄介なところではあります。
繰り返しながら、徐々に徐々に良くなっていくのがパニック障害です。
それは頭に入れて、もしもまた調子が悪くなったり、発作が起きても落ち込まないようにして欲しいです。
(結構難しいのですが・・・)
最後に
このように小さな体の変化から、不安や焦りが生じ、発作に至ってしまう事があるのがパニック障害です。
本当に厄介です。
でも大切なことは、、
- 脳の誤作動であること
- 他の人の体でも起きていること
- 症状が起きてもデフォルトと思い動じないこと
- 絶対に死ぬことはないこと
- パニック障害を治す過程で、必ず起きてしまうこと
- プチ再発しても当然と思い、落ち込まないこと
このように理解しておくことが大切です。
パニック障害は必ず完治します。
(医学では寛解といいます)
そしてブログやTwitter、YouTubeでも、いつも伝えていますが、パニック障害を克服することが人生ではありません。
「パニック障害を克服したらあーしよう、こーしよう」って私は思ってました。
ところがパニック障害を克服して6年が経ちますが、そのあたりの行動力ややる気といったものは、例え克服しても何も変わっていませんでした。
そこで思ったんです。
人生は理想を膨らませて生きるのではなくて、小さなことでも楽しんで、笑って過ごす事が大切なんだなって。
そうすることで「あーしよう」「こーしよう」が加速していくことにも気が付きました。
なので、パニック障害と戦っている人も、その最中から笑って楽しんで過ごしてく方が、治るのも早いし、治った後も存分に楽しめると思います。
パニック障害になると、
治すこと
この一点に集中しがちになります。
過去の私はそうでした。
でもそれは正解なようで不正解です。
治すことではなくて、人生を楽しむこと。
この一点に集中するべきです。
間違って生きても、正しく生きても人生は一度きりです。
その間違いや正しさも、最終的に決めるのは、死に際の自分自身です。
周りになんて言われても、常識とは違う生き方をしたとしても。
周りに褒められて、常識通りの生き方をしたとしても。
最後に決めるのは自分自身ですよね。
(悪いことをしろ!という意味ではありません笑)
でもそんな感じです。
「一生パニック障害でもいっか」
こう思ったことがあります。
限界だったんだと思います。
12年もかかりましたから。
重たい荷物を入れてた袋を引きづって歩いて、穴が開いてだんだん軽くなっていったんでしょうね。
気が付いたら随分軽くなっていたというイメージですかね。
「一生このままパニック障害でもいいや」
人生楽しもう!って思ったときに、袋が破けて穴が開いたんだと思います。
もしかしたら、医学的にも自分の気持ち的にも完治している私ですが、これを書いていて思いました。
もしかしたら私は今でもパニック障害なのかも知れない。
何故なら小さな症状はよく考えるといつもあるからです。
ただ気にしていないだけ。
気になってちょっと症状が出たとしても、いなしたり、上手くやり過ごす事を無意識にしているだけなのかも知れません。
もしかしたら治っていないのかも知れない。
でも、もはやそんな事はどうでもいいです。
人生を楽しみませんか?
パニック障害じゃない人も、目まいがして倒れたり、頭痛で寝込んだり、お腹が痛くてうずくまったり、緊張して吐いたり、散々しているわけですよ。
僕たちは大丈夫だよ!
というわけで、長くなりましたが、今日はこのへんで。
いつも応援しています。
最後まで読んでくれてありがとうございました☆
優光