こんにちは、パニック障害を12年かけて克服し、6年目をむかえるマヒロです。
今回は「集中することで不安を回避する」というテーマでお話をしていきます。
なぜこの記事を書くかというと、パニック症や不安症といった疾患にかかると、予期不安に悩まされます。
予期不安の時間が多いと泥沼にハマります。
その回避方法を書いていきますね。
結論と理由
タイトルにある通りです。
「集中している時間を多く作る」
これで大丈夫です。
人間は何かに集中している時間は不安に襲われません。
- 絵を描く
- 本を読む
- スポーツをする
- 写真撮影
- 釣り
何でもいいです。
好きなことに没頭してください。
そうすることで、不安を遠ざけることが出来ます。
好きなことや興味のあることをやっていて不安になるという事は、
「それ自体やってはいるけど、集中できていない」
ということです。
パニック症になると、集中力が低下します。
というより集中する余裕がなくなります。
四六時中
「なんでパニック症なんてなったんだろう」
「この先全部不安だ」
「一生このままなのかな」
みたいな感じに悲観的になります。
そうすると気持ちが弱ってきて悪循環に入って、集中力が低下するというより、集中することがなくなるんです。
ただそれだけの話です。
ちゃんと集中できるし、楽しめるし、興味も持てます。
ちょっと以前の自分の感覚と違うだけなので、気にせずに前に進んで下さい。
元の自分に戻ろうとすることはしてはいけません。
グレードアップしたらいい話です。
自分の人生の場面を少し思い出してみて下さい。
何かに集中している時に恐怖感や不安といったものに支配されたことはありますか?
- ゲームにのめりこんでいる時
- 漫画を読んでいる時
- ドラマや映画を見ている時
これらにのめりこんであっという間に時間が経った経験はみなさんあると思います。
そんな時に不安を感じていましたか?
感じていません。
あっという間に時間が経っているんです。
このように、人間は本当に集中している時間は不安に支配されません。
なのでその時間を増やすことで、一日の不安を減らしていくことが出来ます。
逆に思い返してみて下さい。
変に考えてしまい、結果予期不安を自分で引き寄せ、自分で発作を起こしている。
こういった時は、暇な時間が多いと思います。
家でボーっとしている時や、仕事中でも仕事に集中できていない時、こういう隙のある時間帯に余計なことを考えてしまう事が多いです。
パニック症や不安症にかかる人は、体の些細な変化を感じ取る人に多いです。
わたしもそうでした。
ボーっとしていると、小さな体の変化に敏感に反応してしまい、それがきっかでで発作までいってしまうことも沢山ありました。
集中している時間が増えれば、こういったことも激減します。
確かに一日中、集中しているなんて無理です。
でも集中している時間が増えればそれだけ体は疲れます。
「やった感も出ます」
そうなることで、何もしていない時にリラックス効果が出ますし、夜もスーッと眠りに入れます。
余計なことを考えなくなるという事です。
そうやって以前よりも楽な一日を体験することで、成長していきます。
楽しむ時間も増えてきます。
こうやって正のスパイラルに持ち込んでいって下さい。
四六時中、不安と共に生きている方、最近集中していますか?
恐らく何かに集中している時間はないと思います。
「なんか上の空」
みたいな感じで生活していると、余計なことを考えてしまうので、やめましょう!
わたしの具体例を紹介
パニック症も慢性期に入り、予期不安が酷かったころ(2004年~2012年くらいに)ハマったものが多々あります。
その中の一つが写真です。
要はカメラを持って景色を撮りに行ったりするやつです。
当時の私は外に出るのも大変だったのですが、頑張って散歩に出るようにしていました。
そこで近所の一軒家の前とかにあるお花が綺麗だなぁ~とか思っていて、写真を撮ってみたいと思いました。
安いカメラを買って撮りに行きました。
最初はオートモードで撮影するんですが、だんだんと物足りなくなり、F値やシャッタースピード、構図といったカメラの仕組みが気になりはじめまして、そういった部分を勉強し始めました。
当初はインターネットが普及していなかったので家にいても、電車に乗ってもそういった本や雑誌を読んだりして勉強をしました。
するとどうでしょう。
家でも発作を起こしていたのに、勉強する時間が増えたことで、不安に思ったりする時間が減りました。
電車の中も雑誌を読んだり、カメラの設定をいじったり、窓から外を撮ったりすることで徐々にですが不安が起きなくなっていきました。
電車で田舎の景色を撮りに行くような長距離でも、好きな事の為という大義ができてからは、途中下車して帰ってきたりすることはありませんでした。
仕事関係の電車はすぐに逃げ出すのに笑
仲間もどんどん増えていきました。
家族や昔からの友人たち、職場の人ではないので、逆に不安症を打ち明けたりもしやすかったです。(理解してくれていたかは分かりませんが)
どんどん加速します。
撮った写真をパソコンに取り込むにはどうしたらいいのか?
その写真を加工するにはどういったソフトを使うのか?
その操作方法は?
要は集中する時間、楽しみにする時間、自分の目標など、そういったことに費やす時間が増えれば増えるほど、パニック症、不安症は消えていきました。
そのおかげで、動画の撮影や編集、もともとの趣味である釣りやキャンプなどにも良い影響を与えてくれましたし、そのおかげで、違った角度からアウトドアを今では楽しんでいます。
最後に
このように何か一つでいいので、興味のあったこと、やってみたいことを片っ端からやってみて下さい。
やるのは最初は一つでいいです。
その一つからどんどん派生していきます。
その派生していく道の中でパニック症は消えていきます。
要は生活を、人生を楽しむってこと。
たまにはパニック症も出てきますが、以前ほど落ち込んだり、人生お先真っ暗みたいにはなりません。
そういう気持ちを作っていくこと自体が、最大の治療だと思っています。
もちろん心療内科の先生たちとの治療であったり、お薬、音楽などもパニック症や不安症を治すうえでは必要なことだと思っています。
最近は「株式会社魔法アプリ」さんというところがVRによる暴露療法のアプリケーションを開発していて、現段階では医療機関への提供ですが、今後は一般の方向けにも提供できるように頑張ってくれています。
https://www.magiappltd.com/
こういった専門の方々の助けやお薬を使いながら、今回書いたようなチャレンジを同時進行することで、必ずパニック症、不安症は治ると思います。
わたし自身、パニック障害を克服して6年が過ぎています。
大きな再発もありせん。
それは多少調子の悪い日や期間が来ても気にしないし、風邪をひいた程度にしか思っていないからでしょう。
それに人間である以上、不安な気持ちを持つこと自体は正常な脳の反応です。
それがちょっと誤作動しているだけですから。
今回のお話はここまでです。
集中している時間は不安は襲ってこないという事をしっかりと認識して、今日からまた頑張ってみて下さい☆
それではまた!
優光