こんにちは、パニック障害を克服するブログのまひろです。
今日もお話をしていきます。
今日のテーマはこちらです。
「電車に乗れるようになったお話し」
このテーマでお話をしていきますね。
大前提として、私がパニック障害を発症したのが20年前の2002年だったと記憶していますので、
かなり昔です。
発症から5年ほど経ってからパニック障害と診断されましたので、本当にかなり前ですので、
この電車に乗れるようになった頃の記憶は少し曖昧な部分がありますが、当時のことを思い返しながら、
出来るだけ詳しくお話をしていきますね。
さて本題です。
パニック障害になるとどうしても電車って苦手になってきますよね。
恐らく大半の人がこの電車問題に苦戦すると思います。
わたくしまひろもこの電車問題にはずいぶんと苦戦しました。
パニック障害については、特に初期の頃なんかは、なかなか勉強できないと思うので簡単に説明しますが、
こんな感じのことを言います。
パニック発作
予期不安
広場恐怖
この3つが発症することでパニック障害と言うんです。
まずきっかけの発作は人それぞれ違った場所で起きると思いますが、生活の中で電車というのはとっても身近。
わたしも一番最初の発作は居酒屋でしたが、すぐに電車でも発作を迎えてしまいました。
そうなってくると、次にやってくるのが予期不安。
電車の中でまたパニック発作が起きたらどうしようと思ってしまうんですよね。
そして案の定発作が起きてしまいます。
そうなってくると、電車自体を避けるようになっていきます。
これが広場恐怖ですね。
簡単に言うとこの時点でパニック障害という訳です。
さて、ここからが電車に乗れるようになったお話ですが、私の場合は段階を踏んで電車を克服していきました。
当時はまだパニック障害と診断されていたわけではないので、自分に何が起きているかすら分からず、とにかく「なぜこんな風になってしまうんだ?」という疑問も強かったです。
なので最初は練習という感覚はなく、原因を知りたい気持ちが強かったのかなと思います。
行動としては休日の朝、
最初は駅まで行きました。
一番最初って、駅のホームまで行くのもためらいましたので、改札の前まで行きました。
改札の時点ではそこまでの恐怖はありませんでしたので、いったん駅から出て一呼吸入れて、
また改札の前まで行きました。
大丈夫そうだったので、ホームまで行きました。
ここからが大変です。
やはり予期不安で発作寸前のような感じになりました。
当然、電車に乗ることは出来ず、何度も電車を見送りました。
そしてホームを後にします。
ですがなんだかやりきれなくて、私は再びホームに降り立ちます。
ここは少し記憶が曖昧で、すぐにホームに戻ったのか、少し気晴らしをしてから再挑戦をしたのか、翌日だったのか・・・
このへんがどうしても思い出せないのですが、おそらくこの時、電車に乗らないと先に進まないと思ったんだと思います。
そして当時、実際にはほとんど毎日、電車には乗っていたんです。
毎日瀕死の状態で、自分に起きていることも分からず、孤独の中で毎日電車に乗っていました。
どうしても通勤で乗らなくてはいけなかったので・・・
私の中で、このままでは本当になんにも出来なくなるし、自分なりに解決をしたくて、休日に原因解明のため挑戦したんだと思います。
そして覚悟を決めて電車に乗りました。
何駅乗ったかは覚えていませんが、当時住んでいたJR蒲田駅の京浜東北線から品川方面に乗ったのは鮮明に覚えています。
当然いつものように発作を起こします。
初期のような大きな発作まではいかなかったのですが、本当に息が詰まる地獄のような時間を過ごすわけです。
少しわかっていたことは、いつもそうだったのですが、目的の駅の一駅前とかまで到着すると、なんかスーッと不安が収まって、
気が楽になるという事。
どこの駅を目指したのかは覚えていませんが、この時も「次で降りれるんだ」とか、そう思うと発作が収まってくるんです。
この日は本当にたくさん電車に乗ったのを覚えています。
実際はどうだったか不明ですが、都内の電車を乗りまくったような気がします。
そして蒲田駅に夕方戻ってきたのは覚えていて、駅のロータリーに降り立った時になんかこう、
「勝利したような感覚」、爽やかで穏やかな、夕日が綺麗な空だったのを覚えています。
これは今思うと、単純なことで、認知行動療法の中の「暴露療法」ですよね。
当然当時はそんな言葉は知らないし、自分がパニック障害であることすら知りませんから、偶然にも自分で勝手に暴露療法をやったことになります。
これがすごい効果で、もちろん次の日からケロッと治るような簡単なことではありませんでしたが、「穏やかなに電車に乗れる自分」を少なからず発見したことで、自信が付いたのは間違いありませんでした。
本来の電車における暴露療法の流れはこんな感じです。
駅まで行く
人が少ない各駅にのる
人が少ない急行に乗る
人が多めの各駅に乗る
人が多めの急行に乗る
満員の各駅に乗る
満員の急行に乗る
この流れで暴露療法を行います
いきなりハードルを上げるのは良くないです。
私自身、当時を振り返ると、あまり良くない暴露療法をしていたように思います。
それは知識も何にもなかったからですので、みなさんは担当の先生とかとよく相談して、少しずつ前に進むことをおすすめします。
SSRIやベンゾ系のお薬も飲んでいる方が多いと思いますので、それも上手に使いながら克服していきましょう!
聞きたくないと思うんですが、大事なことなので言いますが、パニック障害は大半の人が長期化してしまいます。
一過性のパニック障害と言うのもあるにはあるのですが、ほんの一部のようです。
なので長期化する。
その現実から目を背けない方がいいです。
すぐに治したい、元の自分に戻りたい
こう思うはずです。
当然だと思いますが、その気の焦りがよけに悪化させることをわたしは知っています。
だからいつも焦らずゆっくり行きましょう!と言っているんですよね。
焦った結果わたしはひどい目にあいましたし、克服するまで12年という長い月日がかかりました。
克服後はもう7、8年経ちますが、いまだに焦らない方が良かったと心から思っています。
一つ断言できるのは、電車は必ず乗れるようになります。
好きなところへ必ず行けるようになります。
少し先かも知れませんが、絶対大丈夫なのでどうか焦らずに、悲観せずにいて欲しです。
やることは一つです。
少しずつ暴露療法を行うこと。
パニック障害は挑戦あるのみです。
わたしはちょっと現代から考えると、多少荒い暴露療法を行ってしまいましたが、みなさんはもう少し穏やかな感じで行きましょう。
焦る必要なんてないんですから。
いつも言っていますが、パニック障害を治すことを目標にしないでください。
日常を楽しむことを目標にして下さい。
その延長線上にパニック障害克服への道があります。
どうか囚われないで欲しいです。
まずは駅まで行ってみましょう。
すごく不安で、歩いてる時点で息苦しくもなるかも知れません。
私もそういう時期がありました。
でも花壇のお花とか、天気が良ければ青い空とか、おしゃれなお店の外観とか・・・
色々とハッピーになれることも目の前にあるはずです。
それも日常を楽しむことの一つです。
家から出れない人は玄関先に出てみましょう。
駅までいける人は行ってみて、途中でダメだったら帰って来ましょう!
駅までは行けなくても、行こうとした挑戦はすごいじゃないですか!
ポイントは駅までいけなくても落ち込まないことです。
行こうとした自分に目を向けて、褒めてあげて下さい。
そもそも駅までいけたらラッキーくらいに思ってから行って下さい。
「調子が良ければラッキー、ダメで普通」
この概念をもってパニック障害克服に取り組みましょうね!
もしも駅まで行けたら、ホームまで行ってみる
それが出来たら一駅だけ各駅に乗ってみる
それが普通に出来るようになったら、すいている急行に乗ってみる
それが出来るようになったら、少し乗車率の高い各駅に乗ってみる
それも慣れてきたら、乗車率の高い急行に乗ってみる
それも慣れてきたら新幹線に乗って旅行にでも行きましょうか!
そのころにはもう自分なりの対処法とかが出来ている頃だと思いますので、日常の行動範囲も広がっているはずです。
そうすると、びっくりするくらいパニック障害のことを忘れて日常を過ごしている自分がいるはずです。
たまにはしんどい時もあるとは思いますが、「調子がよければラッキー、ダメで普通」これを大事にしていけば自己受容もどんどん出来るようになります。
少しずつ前に進んでいきましょうね。
というわけで今日は「電車に乗れるようになったお話し」というテーマでお話をしてきましたが、今日お伝えしたかったのは、電車には必ず乗れるようになりますので、そんなに気落ちせずに、前向きに行きましょう!ってことですね!
最後まで読んでくれてありがとうございました!