未分類

パニック障害の友人・家族を持つ人へ

投稿日:

こんにちは

パニック障害を克服するチャンネルのまひろです

今日のテーマはこちら

【パニック障害の友人・家族を持つ人へ】

このテーマでお話をしていきます

タイトルの通り

今回のお話しは、パニック障害の人ではなく

その周りにいる人に向けてのお話しです

自分の友人やお子さん、あるいはパートナーといった

人生においてとても大切な存在の人が、ある日突然パニック障害になってしまった

何とかしてあげたいけど、正直どうしていいか分からないですよね?

ある程度身近な病気であればそんなに戸惑うこともないと思います

現代ではメディアにも取り上げられていますし、聞いたことはある人はいるかも知れませんが

実際どんな病気なのか、想像もつかないかと思います

このパニック障害という病気は、結論から言うととても辛い病気です

もしも経験されたら、恐らく「人生終わった」と思うと思います

そのくらい人の心と体を破壊する力を持っている病気です

でも、一つ知っておいて欲しいことは

「必ず克服して日常を楽しむことができ、そして社会復帰もできる」

という事です

 

パニック障害について少し説明をしますね

この病気は脳の誤作動が原因です

その結果、認知の歪みが生じてしまい、今まで出来ていたことが出来なくなってしまいます

人間には元々、危険が迫った時に発動する本来優秀な防衛機能があります

よくパニック発作のイメージとして紹介されるのは「猛獣のいる檻の中に入れられる」

というのがあるのですが

まさにこんな感じです

呼吸が浅くなり息苦しくなって、鼓動は速くなります

手には汗をかき筋肉は硬直してきます

この反応は実際現代ではあまり必要ない機能かも知れませんが

大昔の人間は、大型の猛獣に出くわした時に「戦うか逃げるか」

この選択肢を迫られるわけで

まさにそんな戦闘モードに突入した時に発動する

本来正常な機能なのです

しかしこれが脳の誤作動により、まったく怖くない場所でもこの状態になってしまうんです

これが【パニック発作です】

それが電車であったりエレベーターであったり、地下街や行列など

様々な場所でなってしまうことで、次第にそういった環境や似ている環境に対して不安を覚えます

これが【予期不安】というものです

そしてその予期不安を抱えながら、更に何度も発作に襲われることでその環境を避けるようになります

それが【広場恐怖】というものです

飲食店や映画館、高速道路や飛行機に乗っての旅行など、

今まで何も感じずに行ったり滞在していた時間が地獄のような時間に変っていくんです

猛獣のいる檻の中と表現されるのは、本来森の中で猛獣に出会ってしまったら

逃げるという選択肢もあるはずなのですが

先ほど例に出した場所には逃げ出す選択肢がないのです

そういった場所で起きやすい病気です

恐らくほとんどの人が何かしら苦手なことがあると思います

地震の様な自然災害が苦手だったり

特定の動物が苦手だったり

少なからずあると思うのでイメージしてみましょう

例えばカラスが嫌いな人が、たくさんカラスの入っている小屋に閉じ込められたとしましょう

パニック発作が出ます

でもこれはほぼすべての人がそうなるわけで

たとえそうなったとしても、その時だけです

明らかに原因があってその環境が怖くなる

その環境が終われば元に戻ります

でもパニック障害はなんの前触れもなく

普通に考えたら何にも危険や怖いことがない場所で、突然発作が出てしまいます

ここが厄介なんです

パニック障害は段々と苦手な場所や環境が増えていってしまいます

そうなることで日常を楽しめなくなったり、未来に絶望してしまったりと

本来の自分自身を見失っていく、ちょっと厄介な病気なんです

どうでしょうか?イメージは少しつきましたかね?

 

さてこのパニック障害ですが、克服して日常を取り戻す為にはやることがあります

今回は薬については割愛させて頂き

考え方ややるべきことの方に触れていきたいと思います

主に二つあるのですが

・自己受容

・暴露療法による認知の歪みの訂正

この二つです

まず自己受容についてお話しします

パニック障害になると、行動が制限されてしまいます

小さな子供でも出来るようなことが難しくなります

「どうして私はこんな病気になってしまったんだ」

「自分は心が弱くて情けない」

「この先どうやって生きていけばいいんだ」

みたいな感じで自分自身を嫌いになってしまいます

これは私も経験しました

でもこの考え方を捨てなければいけません

「どんな自分でも大切な自分なんだ」

みたいな感じでパニック障害になった自分を受け入れる気持ちが必要なんです

本人は受け入れることが中々できないはずです

なので周りにいる人は協力してあげて欲しいです

まずは無理をさせずに尊重してあげて欲しいです

すごく苦しんでいますので、優しく接してあげて欲しいです

私が思うにパニック障害は個性です

人それぞれ好きなものや嫌いなものがあります

それはその人の個性であると思うんです

パニック障害になったことで成長した自分もいます

でも本人はそんなことを考えたり、気が付いたりする余裕なんてありません

なので周りにいるみなさんに、そのことを知っておいて欲しいです

 

次に暴露療法による認知の歪みの訂正のお話しです

これは脳の誤作動、認知の歪みを治す為に行います

たとえば電車って、確かに過去には脱線事故などもあって

100%安全な乗り物とは言えないかも知れません

でも一般的にはただ電車に乗っているのって

特に恐怖感を持つものではないですよね?

でも本人は恐怖感を持っているんです

先ほど言った「猛獣の檻の中」

という訳です

完全に脳の誤作動による認知の歪みです

この歪みを治していく練習

それが暴露療法です

例えば電車であれば

駅に行くところから始め

まずは各駅停車で一駅を目標にし

次は急行や新幹線といった感じで慣らしていく感じです

細かく言うと最初は空いている電車、その次は少し人が多い電車

そして最後は満員電車という感じで

徐々に徐々に慣らしてく感じです

たくさん付き合ってあげてください

練習すればするほど治っていきます

無理はせず、本人が調子悪ければ一緒に帰ってあげて下さい

私も最初は改札抜ける時点でダメでした

何度も逃げ帰りました

でも経験上なるべく逃げ出さない方が良いのですが

それは本人と話したうえで、その時の判断で大丈夫です

 

さて、ここまでパニック障害についてと

克服する為に必要な2つのことを話しましたが

ここからは私がみなさんのように周りで支える人に対して

お願いというか更に知っておいて欲しいことを話していきます

 

パニック障害というのは発作そのもので死ぬことはありません

世界中で大昔からある病気なのですが

発作で死んだ人は一人もいません

病院で検査をして異常がなく、ドクターから【パニック障害です】

と診断されていることが大前提ですが

パニック発作で死ぬことはないので安心して下さい

本人は「気が狂って頭がおかしくなりそう」

とか言ってくるかも知れませんが

何か他の疾患も併発していなければ

パニック発作自体で気が狂うことはありません

それも知っておいてください

ただ他の疾患を併発している場合

何が起きるか分からない部分もあるので

周りの人は気にかけておいて欲しいです

私はパニック障害になったことで鬱病を併発しました

うつ病は再発率がすごく高いです

でも治る病気なので安心して下さい

自己受容をしっかりできれば再発も恐れることはありませんし

わたしは8年間再発していません

正確に言うと再発しそうでも自己受容がある程度出来ているので

再発まで至りません

そういった面も含めて自己受容は大切なんです

それにパニック障害になるとすごくいじけやすくなります

なりたくなくてもなってしまうんです

確かに甘やかし過ぎも逆効果なのですが

いつも厳しいのはもっと逆効果ですので

じれったい気持ちになると思いますが

大切な人の為に是非とも粘り強く協力してあげて欲しいです

自分に対して悲観的で、嫌いになってしまうことが多いので

一緒に本人を認めてあげて、自己受容の手助けをしてあげて欲しいです

 

暴露療法についても一人だと不安だと思います

これからたくさんチャレンジをしなくてはいけないので

粘り強く一緒に協力してあげて下さい

本人は何度も挫折すると思うので

みなさんの協力が必要です

 

「中々両親に理解してもらえないんです」

というコメントがきたりします

昔のわたし自身を思い出します

もう20年も前の話しですが

思い切って両親に打ち明けましたが

「気のせいじゃない?」

「何を言っているのか分からない」

と言われてしまい

すごくショックを受けたのを今でも覚えています

当時は当然スマホやネット環境も一般家庭にはなく

うつ病という言葉すらも一般的には知られていませんでしたら

パニック障害の症状なんて、両親からしたら本当に何を言っているのか分からなかったのかも知れません

友達にも「お前何言ってんの?」と一括され

もう人に話すのはやめよう

と決意もしました

でもあの時もしも

そんな自分を理解してくれる人がいたら、すごく救われていたと思うんです

優しくされたからといってこの病気は治りません

あくまでも本人が頑張るしかないのですが

それでも理解してくれて、支えてくれる人が周りにいると思えるだけで

明日への活力になり絶対に強くなれるんです

なので自分の家族や友人、彼氏彼女といった大切な人がパニック障害になってしまったら

大変かもしれませんが、是非とも理解を示してあげて

本人たちの個性だと認めてあげて欲しいなと思います

 

病院についても少し触れておきます

パニック障害になると病院に行くことになるケースがほとんです

恐らく通院する事にもなります

そんな時は本人が望めば付き添ってあげて下さい

毎回じゃなくてもいいので、先生の話を聞いて欲しいです

本人からの説明ではご両親やパートナーが納得しきれない部分も出てきてしまう可能性があります

親御さんが入院や服薬を許してくれなかったという話も聞きます

現代でもまだまだ精神科・心療内科・精神科医

というものには偏見のようなものがあります

とても残念です

確かに勉強しないと先生や薬の不満というものを持ってしまうのも事実です

わたしもそうでした

先生の話を聞いても薬を飲んでも良くならなかった時期がありましたし

薬は本人に合う合わないもありますし、効果が出るまで時間がかかったりもします

診察時間が短いのも先生が悪いのではなく

そういうシステムにしないとどうしようもないという今の現実があるんです

本人が不満に思ってしまったり

逆にご両親やパートナーがそういった現状に不満を持ってしまい

誤解から負のスパイラルに陥る可能性もあります

そうならない為にも

たまにでいいので一緒に病院へ行って

先生の話を一緒に聞いてあげて欲しいです

そういう優しさが支えになっていくはずなので

 

最後に一つお願いというか注意点があります

パニック障害はマラソンのようなもので

結局ゴールを目指し走るのは本人です

みなさんや先生たちは一緒に走る伴走者のような存在です

薬は給水所みたいなものでしょうかね

一緒に走って頂きたのですが

絶対に無理だけはさせないで下さい

そして、出来なかった時に絶対に本人を責めないで下さい

これは這い上がろうとしている人を蹴落とすような行為です

 

逆にいじけてばかりで全く挑戦しない時は少し厳しく強引にでも挑戦するきっかけを

作るようにお願いします

スタートして歩き始めもしない人が

走ってゴールにたどり着くことは絶対にありませんので

伴走者ってすごく大変だと思います

イライラすることも、責めたくなることもあるかも知れません

でもそこは大切な人の為に優しく大きな心で見守って欲しいなと思います

もしもどうしていいか分からなければコメントを下さい

私自身経験者として何かアドバイスが出来るかも知れません

もしかしたら今みなさんの近くにいるパニック障害の方は

あなたが最後の砦かも知れません

得体の知れない恐怖と日々戦うパニック障害の人を

是非みなさんの力で支えてあげて欲しいと思います

よろしくお願い致します

 

という訳で今日は【パニック障害の友人・家族を持つ人へ】

というテーマでお話をしました

最後まで聞いていただきありがとうございました

それではまたお会いしましょう

-未分類

Copyright© ぱにブロ , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.